PHOTO/PICK UP 「まちづくり」の現場
てんとうむし体操で「転倒無視」をめざす―習志野市で展開される健康なまちづくり/サークルでサロンでてんとうむし体操の普及を―習志野市で展開されるヘルスプロモーション事業
江原 朋枝
1
,
小川 みゆき
1
1習志野市保健福祉部健康支援課東習志野ヘルスステーション
pp.281-283,336-340
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101368
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習志野市の概況
習志野市は千葉県の北西部に位置し,人口約16万人,面積20.81km2です。東京のベッドタウン,文教住宅都市として発展してきました。市内にはラムサール条約登録湿地である谷津干潟などがあり,都市と自然が共生しているまちです(図1)。市内では高齢化が進み,2008(平成20)年現在,高齢化率は18.1%で,2012(平成24)年には20%を超えると推計されています。「市民一人ひとりが夢と輝きをもって自己実現できる都市(まち)習志野」のテーマを掲げ,市民が主役のまちづくりを推進してきました。
2004(平成16)年には,健康づくり総合計画「健康なまち習志野」を策定し,ヘルスプロモーションの理念に基づき,18の「めざす姿」(表)に向けて取り組みました。そのなかで転倒予防事業は「めざす姿2 楽しく運動に取り組むまち」「めざす姿11 人育てをすすめるまち」に関わっています。
千葉県習志野市では,2004年にヘルスプロモーションの理念にもとづく健康づくり総合計画「健康なまち習志野」を策定しました。そのなかで,高齢者の転倒予防事業の一環として,ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた,転倒と骨折を防ぐための「てんとうむし体操(転倒無視体操)」を作成しました。以来,住民から募った推進員とともに,「高齢者全員がてんとうむし体操を知っている」ことをめざし,体操の普及と介護予防をとおした健康なまちづくりに努めています。
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