編集後記

●編集後記を書いている今日は8月31日の午前。前日に行われた衆議院議員選挙の結果が出て，政権交代が現実のものとなった。医療・介護・保健・福祉の各分野の政策が，今後どのように変わることになるかはわからないが，一方で，何があろうと対応しなければならない問題があることは変わりない。本誌が取り上げる特集や連載などの話題は身の回りの「まちづくり」にある。

　関東を直撃する台風が迫っており，大雨・洪水注意報が発令されている。と，今はこの原稿を書いているが，校正が出るころには通り過ぎているのだろう。思い出すのは，数年前に自宅の近隣で水害が起きたときのこと。ほんの百メートルほど離れたところで起きた出来事だが，近くの川が氾濫し，数十戸が床上浸水にあった。雨が上がってから間もなくして水は引いたが，水に浸かって汚水で汚れた畳やじゅうたんが回収されるまでの間，悪臭が漂い，消毒薬が散布された。その後，河川の増水に対する対策はさまざまに施され，前のようなことは二度と起きないと言われているが，風水害の注意報，警報が出るたびに思い出される「地域安全＝まちづくり」の話である。（杉之尾）

●街の本屋さんは大好きですが，欲しい本や雑誌が決まっていたり，日常のさまざまな用件に疲れて足を運ぶのが億劫に感じたりすると，ベッドに横になりながらインターネット書店で買うこともあります。

　医学書院では各雑誌の年間予約購読の有料オプションとして，電子ジャーナル閲覧サービスの運用を昨年から開始しています。年間予約購読料＋αの料金で2003年1月号以降の全論文がインターネット上で閲覧できます。

　例えば，本サービスで「地区活動」と検索（本文含む）すると68件ヒットします（9月号発行時点）。本特集では地区活動に関して新たな意味付けを試みていますが，68論文それぞれに使われている地区活動という言葉に込められた意味合いの違いが興味深く感じられます。

　お試し期間として，今年10月1日から31日までの間，無料体験キャンペーンを実施します。詳細は本号の表紙をめくってすぐ，桜色半ページの紙に載っていますので，ぜひご覧ください。ノートパソコンをお持ちなら，ベッドに横になりながらでも弊誌約80号分心置きなく閲覧できます。（長谷川）