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●10月21日から3日間,秋の奈良へ,平城京遷都1300年祭で賑わう古都見物(?)ではなくて,公衆衛生学会の取材のため。1300年祭の本番は来年のことだ。
本誌の担当になって間もなく1年。昨年の博多での公衆衛生学会では何がなんだかわからないところもあったが,今年は多くの発表と発表者を取材することができた。大きな会場のシンポジウムや口頭発表以上に,ポスターを前にした示説発表は熱がこもってあつい。時間をオーバーして質疑時間がなくなると,発表者がその場に残って直接討論できるのは示説発表の長所だ。ただ,別の発表をしている傍で見学者同士が挨拶を始めたり,他の話題で盛り上がったり,同窓会(?)を始めるのは,発表を聞いている人に障りがある。他の場所でやってほしい光景だった。
自由集会というのにも初めて参加した。集会ごとに内容に工夫があるが,終了後に,独自に懇親会をもつグループもある。発表者やシンポジストとより親しく交流し,内容がより身近に感じられる。来年は10月27~29日に東京国際フォーラムで開催の予定。(杉之尾)
●第68回日本公衆衛生学会総会取材のため,奈良に行きました。興味深そうなシンポジウム・口演・示説がありすぎて,とても全て見回ることができませんでした。複数会場での開催だったため,他方の会場へ奈良公園沿いを歩く道すがらは鹿や修学旅行生や遠足の園児などで賑わい,天気にも恵まれて会場間の移動は気持ちのよいものでした。
学会発表はそれぞれの現場での実践を振り返り共有できる,いわばハレの舞台であり,奈良公園の賑わいに負けない活気を感じました。
舞台といえば,総会2日目プログラムの一環として,南都楽所による雅楽も楽しませていただきました。伝統芸能に疎い私は内容の理解をすぐに諦め,舞台中央でのたおやかな舞を眺めつつ,楽器の音色を楽しみました。30分間背筋を伸ばして舞い続ける姿は,会場間の往復だけでくたくたで猫背な私とは大違いです。
さまざまな興味深い発表を誌面に活かしていけたらと思います。保健師の皆さまも実践・研究発表の場として弊誌をご活用いただけたら幸いです。(長谷川)
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