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●今年の梅雨入りは例年より少し遅れたようだ。最近の梅雨の降雨は豪快に降ることが多い。突然,局地的に雨雲が発生し土砂降りの雨が降リ,ここ数年,多くの災害をもたらしている。我が家の近くでも川があふれ,知りあいの家が床上浸水の被害にあったのは4年前だった。区役所や保健所の人が来て災害現場を廻り,必要な援助を行い,対策が立てられた。その後,同じ場所で災害は起こっていないが,今でも豪雨があると雨量情報や,川の水位の情報に注意するようになった。地域の防災に目を向け,救命救急や防災の講習を受けた。
ところで,身の回り,地域に目を向け,まちづくり,地域づくりへと広がる視野の広がりを地球全体,自然環境にまで広げ,また今のことだけでなく,過去から現在,そして未来に思いを広げると「エコ」となる。
「そんなこと当たり前じゃない,知ってるよ,何を今さら」って。そうですね。知ってたけど,行動が不十分だったから,ターニングポイントとなるよう,エコ元年と言われるのではないでしょうか。(杉之尾)
●学生時代,十数か国に滞在したことがあります。1日足らずのマレーシアから1年弱のアメリカまで,滞在時間はさまざまですが,「僕ここ行ったことある」と他人に言えるという点は,期間や滞在の内実とは無関係です。当時の動機は不確かですが,「いろんな人がいる」と手っ取り早く感じる手段として,外国に行きたかったのかもしれません。もちろん,わざわざ遠くに行かなくても,人はそこら中に溢れています。仕事を通して多様な人と会い,「いろんな人がいるな,ホント」という実感を抱きます。想像力を働かせたり,面白い人の話を聴いたりすると,可能性だけは無数に拡がり,その実現可能性は隅に置き,もしあの分岐点であっちの道を選んでいたら自分はどうなっていただろう,と思うと同時に,無限のそっちやこっちの枝分かれを選ばなかったからこそ,今ここにいられるのかも,とも感じます…とはいっても,日々の生活は荒波ではないにせよ,楽ありゃ苦もあるわけですが。優秀な編集者には何か共通したターニングポイントがあるんでしょうか。今度,飲み会で先輩・大先輩に聞いてみようと思います。(長谷川)
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