活動報告
住民主体の「高齢者ささえあい地図」づくりをとおした地域のエンパワメントとその支援
佐藤 美由紀
1
,
山田 薫
2
,
吉田 明弘
2
,
吉田 郭子
2
,
小野寺 さやか
2
,
河端 麻実
2
,
藤田 喜枝子
2
,
斎藤 恭平
3
,
芳賀 博
4
1北海道医療大学大学院看護福祉学研究科
2北海道今金町保健福祉課
3東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科
4桜美林大学大学院老年学研究科
pp.224-232
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101162
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はじめに
今金町は2004(平成16)年度から2年間,厚生労働科学研究費補助金長寿科学総合研究事業「高齢者の役割の創造による社会活動の推進およびQOLの向上に関する総合研究」(主任研究者 芳賀博 桜美林大学大学院教授)の研究対象地域として,65歳以上在宅高齢者における「役割の遂行と健康に関する基礎調査」および3モデル地区において「高齢者の役割の創造に関する事業(以下,役割づくり事業)」を実施した。そのなかの1モデル地区である種川自治会は,地区住民との座談会から,ボランティアの客体と主体を結びつける仕組みづくりの必要性が明確となり,「高齢者ささえあい地図」づくりに取り組み,保健師(筆者含む)は住民の主体的活動となるようエンパワメントを意図した支援を開始した(表1)。
支援における保健師の意図や行動,住民の反応をエンパワメントの視点から整理したので以下に報告する。
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