特集 わたしは住民のパートナー
パートナーシップ時代の「計画づくり」はどこが新しい?―計画づくりをエンパワメントの場とするために
西本 美和
1
1大津市福祉保健部健康管理課健康づくり係
pp.508-512
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100097
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住民参加の「住民」って誰?
健康日本21は「住民参加」が大きな柱の1つとなっています。住民参加は“いまどき”の保健活動の鍵ともいえます。決められた事業を“こなす”だけで精一杯の毎日から脱出して,住民と一緒に健康づくりを実現させていきたい―そんな思いで,大津市では「健康おおつ21」の策定をスタートしました。
そして,いざ「住民参加だから,住民を呼びましょう!」となったとき,「住民って誰のこと?」と困っている自分と向き合うことになりました。大津市民は約30万人です。何人以上が参加すれば「住民参加」になるのでしょう。策定委員に公募した委員が入れば「市民参加の計画づくり」なのでしょうか。自分の意見を持ち積極的に表明する人(声の大きい人)が加われば,それでよいのでしょうか。「住民を呼ぶ」といっても,まったく具体的な顔が浮かばないのです。
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