編集後記

●編集後記についての編集後記。われわれ月刊誌の編集者は，毎月，この日までに全作業を終えなくてはならないという「責了日」に追われながら，日々，活字と睨めっこをしています。当然，責了間近は仕事が煮詰まって“テンパリ状態”なのですが，そんなときに書かなくてはならないのがこの編集後記。時間がない中で一気に書き上げるものだから，発行後に読んでみると恥ずかしいことこの上ない。編集後記は実に“編集後悔”なのです。

　ただ，読者から反響があることもあり，黒子としての編集者のささやかな喜びだったりもします。会話の潤滑油にもなることもあり，実際に会った人から「編集後記，いつも読んでますよ」と言われることも。先日は「和田さんてこんなに若い人だったのですね」と言われ，意外な気づきを得ました。弊誌担当の私と栗原はともに20代なのですが，どうも私の文章は老けているらしい……。