特集 在宅ターミナル 逝く人の支援を考える
コラム 病院におけるターミナル期の個性的な支援
上村 淑子
1
,
沼野 尚美
2
1六甲病院緩和ケア病棟
2岐阜中央病院緩和ケア病棟
pp.245,251-252
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100952
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(1)緩和ケア病棟での音楽コンサート
音楽がもつ人を癒す力を実感
緩和ケア病棟は,「病室」というより患者ご自身の「生活の場」として過ごすところです。患者さんやご家族のかけがえのない大切な時間を支えていくために,ごく自然にボランティアの介入が始まりました。緩和ケアは医師と看護師のほかにさまざまな職種の関わりが必要で,ボランティアもチームの一員としてお手伝いしています。メンバーはほとんど女性で,年齢層も10代から70代までと幅があり,男性も少数ですが定期的に活動しています。
活動内容としては,喫茶や音楽のサービスをはじめ,花の水替え,園芸,話し相手,散歩の付き添いなどをしています。そのほかに各種セラピー(フットセラピー,カラーセラピー)や趣味の時間(編み物,折り紙,絵手紙)の提供,病棟案内などもやっています。
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