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むし歯注意報発令中!―住民参加で大きな成果をみせた山形県大蔵村のむし歯対策/住民と行政がともに活動し,子どものむし歯県内ワースト1からベスト1に
早坂 八千代
1
,
設楽 玲子
1
1大蔵村役場住民福祉課健康衛生係
pp.211-213,254-257
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100953
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3歳児のむし歯保有率・本数ともに山形県内でワースト1だった大蔵村。危機感を募らせた保健師が住民参加型のむし歯対策事業に取り組み,5年後には県内ベスト1となった。住民の発想を活かした,ユニークな取り組みを紹介する。
大蔵村の概要
山形県最上郡大蔵村は県北部の山岳地帯に位置し,NPO法人「日本の最も美しい村連合」に加盟する自然豊かな村だ。人口は県内で最も少ない4077人,高齢化率は30.6%。隣接する新庄市に通勤している若い世代と,昔からの住民で農業を営む高齢者世代が混在して暮らしている。村内にある医療機関は村立診療所が1か所で,診療所内には歯科診療所,健康相談室が併設されている。この診療所は,「村民1人ひとりの家庭がベッドで,診療所がナースステーション」という荒川所長の考えのもと,住民の保健・医療・福祉の拠点となっている。肘折温泉を利用した温泉療法でも有名な村である。
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