連載 いま,ほんとうに必要な育児支援とは何か? 「大阪レポート」から23年目の調査が描くもの・1【新連載】
ほんの20年の間に,子育て現場はこんなにも大きく変化している!
原田 正文
1,2
1大阪人間科学大学社会福祉学科
2こころの子育てインターねっと関西
pp.70-74
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100667
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
かつて私は,現在「大阪レポート」1,2)と呼ばれている1980年生まれの子どもたちを対象とした大規模な子育て実態調査の集計・分析を担当しました。この種の調査はたくさんありますが,科学的検討に耐えるデータは意外に少ないようで,平成15年度の「厚生労働白書」にも育児不安の項では「大阪レポート」のデータが使用されています。
今回,私たちは厚生労働科学研究として,「大阪レポート」に匹敵する調査を実施することができました。この調査を,ここでは「兵庫レポート」と呼ぶことにします。本連載では,2003年の「兵庫レポート」と1980年の「大阪レポート」の結果を比較検討します。そのことにより,子育て現場の状況の変化をしっかり把握していただきたいと思います。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.