特集 高齢者の活動性を支える 筋力トレーニング・転倒予防の魅力
実践例1―パワーリハビリテーションとは,こんなプログラム―ボランティアを活かした取り組み
池田 召子
1,2
1川崎市健康福祉局児童保健福祉課ヒルズすえなが
2前川崎市保健衛生事業団健康・健診センター
pp.12-17
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100661
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はじめに
川崎市は,人口129万人を有し,北は多摩丘陵の一角をなし,南は東京湾に臨む南北に細長い地形をなしている。現在は,21世紀に相応しい国際環境産業文化都市へと変貌しつつある。
平成14年10月現在の高齢化率は,13.31%であるが,全国平均に比べて高齢化のスピードが早く,高齢者保健福祉の基盤整備が緊急の課題となっている(倍加年数全国24年,川崎19年見込み)。
一方,川崎市保健衛生事業団では近年,脳血管障害などを持つ人びとからトレーニングの希望が寄せられるようになり,それを機に今後,高齢障害者への健康づくりを支援する必要性を検討した。その結果,平成13年度にパワーリハビリテーション(以下パワーリハ)に健康増進事業の一環として取り組むことになった。
パワーリハとは,各種マシーン(写真)を使って筋力アップを図り,高齢となっても日常生活をより活動的に過ごすことができるようにしようという取り組みである。高齢者が要介護状態となっても,住み慣れた地域で自立した生活を営むことができるよう,高齢者の日常生活動作の改善,および運動習慣の定着化を図るために行うものである。
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