特集 呆け老人・介護家族とともに10年—「呆け老人をかかえる家族の会」の歩みに学ぶ
「呆け老人をかかえる家族の会」支部活動レポート
「稲毛ホワイエ」でのボランティアによるデイケアの取り組み
二宮 敏子
1
1「ぼけの老人をかかえる家族の会」千葉県支部
pp.789-793
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900189
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中島紀恵子氏の呼びかけで1980年千葉県「家族の会」が発足
千葉県の「家族の会」は1980年10月,千葉大学看護学部の中島紀恵子助教授(当時,現,日本社会事業大学教授)の呼びかけによって発足した.介護家族16名,看護婦や社会福祉協議会関係者ら13名がつどいに参加して千葉県支部の誕生となった.以来2,3か月毎に例会を開いて,ぼけの理解のための学習を重ねながら,家族たちが支え合う場となってきた.会員は年々増加し,間もなく常時50〜60名が参加するようになった.会の運営は中島助教授をスーパーバイザーとして,介護家族たちが世話人となり,後には看護婦や生活指導員も加わって,家族と専門職種との交流の場にもなっている.
後述する「稲毛ホワイエ」でのデイケア活動が始まるまでは,「家族の会」の活動の2本柱は例会の開催と,広報活動で,支部会報を発行し例会通知と一緒に会員に送るほか,県の好意により,行政のルートに乗せて,県下の全市町村や特別養護老人ホーム,保健所へも配布している.
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