今月の主題 呼吸不全の臨床
呼吸不全のリハビリテーション
リハビリテーションプログラムの設定
佐々木 孝夫
1
1鳥取大学医学部・第3内科
pp.832-834
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900214
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表1はAmerican Thoracic Societyの肺疾患におけるリハビリテーションの計画に関する公式見解である.
リハビリテーションは,その者に現存している能力を最大に復旧させることであり,その意味では,原疾患の治療を含め,患者にかかわる事項のすべてがリハビリテーションの要素でもある.しかし,リハビリテーションは社会復帰とも訳され,通常の管理法では病院を抜け出せない患者を在宅療法まで持っていき,さらにいわゆるquality ofIifeを高めるような積極的特別管理法という意味を持っ.後者の場合,表1の「D.リハビリテーションの内容」がとくに強調され,これを行うのをリハビリテーションのごとく考えられることが多いが,これが有効に働くためには,表1の他の要素の十分なる検討と実行が不可欠であることをまず強調しなければならない.
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