特別記事
産業保健における自殺予防対策
河野 啓子
1
1日本赤十字北海道看護大学
pp.1196-1199
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100613
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産業の現場においては,自殺予防に特化したプログラムの展開は難しく,実際上はメンタルヘルスケアの一環として自殺予防が推進されている。そこで,本稿ではまずメンタルヘルスケア全般の推進にあたって多くの事業場が拠り所としている,「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」(2000年8月9日厚生労働省基発第522号の2)について概略を述べ,次いで,2001年12月に厚生労働省によって提示された「職場における自殺の予防と対応」,2004年8月に出された,「過重労働・メンタルヘルス対策の在り方に係る検討会報告書」について概観する。そして最後に,労働者の自殺予防に関する保健師活動について述べることとしたい。
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