連載 BOOKS
―保健師必携 こう書けばわかる!保健師記録―合点がいく,より実践的な保健師記録の教科書
川又 協子
1
1東京都健康局地域保健部
pp.720
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100532
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保健師は時代に伴う地域保健事業が変遷するなか,工夫をこらし活動してきました。そして,記録についても用紙の改定を何回も繰り返すことによりスキルアップを図っています。…しかし,私はいつも何か物足りなさを漠然と感じていました。
いま考えると,「保健師の記録は誰のものか?」がはっきりしていないこと,記録による資質の向上に取り組めていないことがこの漠然とした不全感でした。
1999(平成11)~2000年度に東京都の保健師は「都保健所における保健師の相談記録のあり方に関する検討」を行いました。きっかけは,「都立病院における診療情報の提供に関する指針」が出されたことや,3年前の保健師の相談記録が個人情報の開示請求を受けたことなどで,科学的で組織的な記録でないと「保健師を守れない」と本庁の立場で強く感じたからです。
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