活動報告
市町村保健師の地区診断実施の実態―Y県におけるアンケート調査から
村松 照美
1
,
流石 ゆり子
1
,
望月 勲
2
,
久保田 友子
3
,
風間 喜美子
4
,
平井 あけみ
5
,
廣瀬 佐智子
6
,
町田 なる美
7
,
星 旦二
8
1山梨県立看護大学
2山梨県立看護大学短期大学部
3竜王町
4石和町
5高根町
6明野村
7三富村
8東京都立大学
pp.260-266
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100463
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はじめに
「地区診断」は社会学的手法や疫学的な知見を活かし,地域看護活動の根幹として実施されてきた1)。
1993年に実施したわれわれの調査研究では,山梨県下の専門学校卒後6年以内の4分の3の保健師が「地区診断」を実施していた。しかしその多くは数量的なデータをもとにした段階にとどまり,地域のニーズを把握できたのかという不全感をもっているという実態も明らかになった2,3)。金川らの先行研究においては,保健師が体験的に情報収集してきた部分を民族学的手法として位置づけることの重要性が指摘されている4)。
しかし,地域においては保健師の地区診断実施に関するデータが少なく,保健師がどのような課題や悩みを抱いているのかその実態を探ることが必要であると考え,今回の調査に取り組んだ。
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