報告
新潟県上越地区における福祉制度の実態調査
岩島 由子
1
,
福原 信義
1
,
坂田 八重
1
,
八子 円
2
1国立療養所犀潟病院
2新潟県新津保健所
pp.512-515
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901923
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高齢者や身体障害者が在宅生活を目指そうとした場合,家族だけの介護力に頼るには限界があり,それを社会および地域全体で支えていく体制が必要である.新潟県上越地区では,高齢者,身体障害者への様々な取り組みが行われているが,これらの人々が安心して在宅療養を送れる状況ではない.高齢者,身体障害者の在宅ケアを推進するためには,保健・医療・福祉サービスの効果的利用1)が望まれるが,各地域の福祉施策に対する格差や,高齢者(6.4万人),身体障害者(1.2万人)に提供されているサービスの格差などにより,サービスを必要としている人に,サービスが適切かつ公平に届くよう援助していくことに困難が生ずる場合がある.サービス利用者が一般化し拡大していく中で,社会資源が合理的に適正に配分され,地域全体のレベルアップを図っていくにはどうしていくべきか,新潟県上越地区22市町村(総人口約32万人)を対象に検討した.
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