特集 「行政経営」で保健現場はどう変わる? ニュー・パブリック・マネジメントの実際
行政の潮流と保健師のこれから
福永 一郎
1
1保健計画総合研究所
pp.236-240
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100459
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「行政経営」とは何か
行政経営の本質は,住民を行政という経営体の顧客と考えて,顧客が満足できる商品(政策)を行き渡らせることにある。
このためには,顧客はどのような商品を求めているか(どのような政策が必要とされているか),商品がどのように売れたか(政策がどのように果たされたか),売り方のプロセスは適正であったか(施策や事務事業の執行は適正であったか)を評価する必要がある。このため,行政の行った仕事を評価し,住民に提示することが求められている。なかには業務の枠組みをつくるのに,企業で行っているような経営的方法を導入する自治体も出てきている。
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