特集 「行政経営」で保健現場はどう変わる? ニュー・パブリック・マネジメントの実際
―現場からみたNPM③―職場・業務改善事例が集結する「DNAどんたく」
奥田 一成
1
1福岡市総務企画局人事部行政経営推進課
pp.230-234
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100458
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福岡市役所では,2000年から「DNA改革」と銘打って,組織の体質改革を進めています。
従来の行財政改革では,どちらかというと歳出の縮減や定員抑制といった減量経営に重点がおかれ,また「行政管理」という言葉に象徴されるように,事業であれ,人であれ,カネであれ,何かしら対象物を「管理」することが中心的な関心事であったように思います。そこでは,市民生活のなかの具体的な課題を解決するとか,課題の解決に関わる人たちの力を十二分に発揮できるようにする,といった問題意識が希薄になりがちでした。つまり,行政本来の使命を効果的に実現するためにどうしようかという「経営」の視点が欠落しがちであったといえます。
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