特集 これからの生活習慣病対策
―生活習慣病対策の実践例②―地域から発信する健康支援プログラム―国保ヘルスアップモデル事業の効果
藤原 美輪
1
1兵庫県稲美町健康福祉課
pp.822-826
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100321
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兵庫県稲美町では,国保ヘルスアップモデル事業として生活習慣病対策を行っている。長続きさせるための秘訣として,集団指導と個別支援の組み合わせ,健康支援員事業がある。
兵庫県の東播磨臨海に位置する稲美町は,人口3万2386人,国保被保険者1万679人(2006年3月末)。2004年度から生活習慣病対策の主要施策として,「国保ヘルスアップモデル事業」に手を上げ,3年間指定市町村として取り組むことになりました。町の健康課題を解決するために,メタボリックシンドロームの概念に着目した個別介入プログラム「失敗しないダイエット教室」と,地区ごとに健康支援員を育成するポピュレーションアプローチとして「健康支援員育成プログラム」を実施し,それぞれ減量成功と医療費の抑制や運動習慣の定着化などの効果をあげています。
本稿では,これらの中間解析と事業効果について報告します。
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