特集1 「ひきこもり」ケースには,こう対応する! 保健師ができる支援について考える
―ひきこもり支援の実践例➀―東京都多摩小平保健所におけるひきこもり問題への取り組み
佐久間 京子
1
,
田畑 紀美江
1
1東京都多摩小平保健所
pp.1164-1169
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100246
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保健所は,2002(平成14)年に実施された「全国精神保健福祉センター・保健所における社会的ひきこもりに関する援助状況実態調査」の報告に示されているように,地域で精神保健福祉活動を担う公的な相談機関として,ひきこもりを主訴とする相談を受けることが多くなっている。また,保健所は,地域の精神保健福祉活動の現場に関わる専門機関として,実際に地域で困っている方の相談・支援を行いながら,その取り組みのなかで得られる支援や対策に必要な情報の発信を行う役割もあると考えている。
その立場で,現在,保健所の取り組みとして模索中の面もあるが,当保健所で行っているひきこもり問題の取り組みの実践を報告したい。なお,事例については,プライバシーに配慮して本人の特定ができない程度に改変が加えられているが,できるだけ事実に即した経緯を示している。
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