特集1 「ひきこもり」ケースには,こう対応する! 保健師ができる支援について考える
―ひきこもり支援の実践例➁―和歌山県田辺市におけるひきこもり支援の実際
目良 宣子
1
1田辺市健康増進課ひきこもり相談窓口
pp.1170-1175
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100247
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田辺市ひきこもり支援の体系
和歌山県田辺市(人口約8万6000人)では,10~30代(思春期・青年期)を中心とした「ひきこもり」「社会的ひきこもり」に対する支援を展開している。田辺市では,「ひきこもり検討委員会(以下,検討委員会)」(2001年1月設置)と「ひきこもり相談窓口(以下,相談窓口)」(2001年3月開設)が支援体系の柱となって,本人や家族を支援している(図)。
相談窓口の担当者は,保健師1名が専任となり(2004年度から1名増員),専用電話による受付を平日の午後2時間行っている(FAX・メールは随時受付)。できるだけ来所による面談につなげ,継続支援につないでいる。本人が直接来所することが困難であるため,家族への支援から問題解決への糸口を見出していく。
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