連載 感染症Up to Date・90
MASH大阪によるゲイコミュニティ向けHIV/STI予防活動―パートナーシップにもとづく予防介入事業の試み
辻 宏幸
1,2
,
鬼塚 哲郎
1,3
1MASH大阪
2財団法人エイズ予防財団
3京都産業大学
pp.184-188
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100117
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本稿では,大阪で1998年に立ち上がったゲイコミュニティ向けエイズ予防プロジェクト「MASH大阪」の事業展開について報告する。感染症の予防という極めて公益性の高い事業にボランティア・セクターがどう参入したか,行政,研究者らとパートナーシップを築きつつ,ゲイコミュニティに向けてエイズ予防介入をどう展開してきたかを提示したい。
なお,同性と性的関係を持つ男性をHIV疫学の分野では,その行動のみにフォーカスしてMSM(Men who have Sex with Men)と呼び,アイデンティティ(まとまり意識)を含む表現である「ゲイ」と区別する。本稿でもこれら2つの言葉を使い分けようと思う。
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