連載 感染症フェローのシンガポール見聞録・4
ゲイランのSTDコントロール
馳 亮太
1
1亀田総合病院感染症科
pp.551
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105909
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Tan Tock Seng病院見学のための滞在場所をネットで検索していた時に,格安ホテルの多くが島の東寄りのGeylang(ゲイラン)地区に集中していることに気づきました.シンガポール人の友人から「ゲイランのホテルは避けたほうがいい」と言われたので,別の地区を選びましたが,現地を訪れてみて,アドバイスの意味がよくわかりました.怪しげなピンク色のライトに飾られたホテルがたくさん建っていたのです.
法律が厳しいシンガポールのこと,性風俗などご法度で,死刑か無期懲役なのではと思っていましたが,どうやらそうでもないようです.ゲイラン地区には,中国本土からの移民が大勢住んでおり,安くておいしい飲食店がたくさんあることで有名です.そして,置屋と呼ばれる売春宿が複数存在しています.路上でも売春婦と思われる女性が客引きをしており,活気のある夜の街はなんとも怪しげな雰囲気に包まれていました.
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