寄稿
看護婦の職業的信念—弁証法的看護の把握
石原 幸子
1
1甲府准看護婦学校
pp.54-55
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908893
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最近,看護が画期的な発展を見せてきたとはいえ,看護職に対する魅力は乏しく社会的評価も必ずしも高いものとはいえない。この一つの現われは看護婦不足が,依然として医療界の大きな問題とされているあたりにも汲取できる。もちろん,看護婦不足の問題には,種々の原因があるが,病める人々に対して職業的信念に燃えた看護の実践こそは,看護職の大きな魅力となるはずである。
しかし,ここで考えねばならないことは近代における看護婦の職業的信念ということである。とりわけ,現代の若い看護婦にとって,看護の実践は,どのような職業的信念に基いて行われるべきものであろうか。ここに職業看護婦の創始者であるナイチンゲールに思いをいたし,現代の看護婦の職業的信念について考えてみたい。
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