新カリキュラム講座 一般教養課目・4
地学編IV
兼平 慶一郎
1
1千葉大学文理学部
pp.46-49
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908890
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一般教育の地学は基本的には教養としての地学であるべきで,生活科学としての地学とか専門科目の基礎としての地学という面を特に強調する必要はないだろうと考えてこれまでの話を進めてきた。地学という学問の構成を示し,地学という学問の展望を与えるのが教養としての地学の目的であろう。
この目的のためにどのような講義をすべきか,いろいろな方法が考えられるであろう。たとえば,地球科学の歴史をたどってみるのもその一つであろう。いっぽう,特に看護教育における地学ということで人間の生活に関係のあること,あるいは生物に関係した地学的問題を中心において地学を取扱うのも一つの方法であろう。そこで,ここでは例として生物の進化にまつわる話題と,最近しばしば問題になる公害などとも関係のある都市の気象について述べてみることにしよう。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.