特集 せん妄であわてない
せん妄のアセスメントとケア
IV.抑制
髙橋 栄樹
1
1浜松赤十字病院 救急病棟ICU
pp.38-43
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101699
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抑制の動向
身体的拘束(抑制)とは、衣類または綿入り帯等を使用して一時的に患者の身体を拘束し、その運動を制限することをいいます。
抑制については人権侵害の問題も含め、介護保険施設を対象に1998年に「抑制廃止福岡宣言」が打ち出され、1999年には当時の厚生省によって身体拘束禁止規定が発令されました。そして2001年、厚生労働省は身体拘束ゼロ作戦推進会議の成果として「身体拘束ゼロへの手引き」を配布しました。現在は、一般病院でも、非人道的な行為であるという倫理的側面やQOLの低下を招くことなどから抑制は可能な限り行わない方針となってきています。
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