研究
患者中心の看護—管理者的立場から
杉谷 藤子
1
1島根県立中央病院
pp.68-72
発行日 1967年6月1日
Published Date 1967/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908863
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はじめに
山陰の片田舎である出雲市にとっては,とてもモダンな設計の県立中央病院本館が新築され,面目を一新したが,病院の評価は,近代建築だけでなされるものでなく,1つに診療設備,1つに医師の能力,1つに収容サービスと3つの要素が均衡のとれた三角形のようになってこそ,病院の理想の型であるといわれますように,完備された器の中で,如何なる診断,治療,看護が行われているかによって,地方自治体病院としては,特に望まれる地域社会の人びとからの信頼度が異ってくると思われます。
そこで遅まきながらも看護の質向上をめざして「患者中心の看護」への努力を試みたので,特に管理的立場からその経過,と成果について発表してみたいと思います。
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