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この指導案についての感想
楠 美智子
1
1三重県立大学医学部付属病院
pp.27-28
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908786
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外科看護の中で教える,栄養・水・電解質は,栄養学や,生化学での講義と異なり,外科看護としての特殊な面が指導案に含まれていなければ意味がないと思う。私はこの考えで,ここに示された指導案に対する意見を述べたい。全体を通して感じたことは,この題目に対する看護としての指導面があまり具体的でない点,教えようとする項目の配列がやや理解しにくい点などである。これを原案の項目を追って考えてみると,①外科的栄養の意義この項は当然導入の意味を含めて,補給はなぜ必要かをわからせる目的があると思う。ゆえに項目3,4に重点を置き,不足しやすい外科的条件の説明なども具体的に加え,他科重複の感のある項目,1,2,5などは省いてもよいように思う。②補給の目標,基準この項目はやや理解しにくいが,種類を意味したと考え,おのおのの栄養素について,かなりくわしく指導されることはたいへんよいと思うが,水分,電解質の項でi,ii,iii,ivの項目は質問程度にしておかないと,あとの必ず指導しておかねばならない重要項目が時間内に講義できなくなることも考えられる。
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