Guide for Teachers 私はこう教えている
食道の疾患
宮沢 利喜恵
1
1国立相模原病院
pp.29-31
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908787
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はじめに
2時間かける。食道は解剖学的に輪状軟骨部の高さよりはじまり,胃の噴門部につながる筋性の管で成人では約25cm,上門歯から噴門部までは平均40cmの長さがある。この食道には3つの生理的狭部がある。1)第1狭部:食道の入口(上門歯から15cm),2)第2狭部:左気管支との交叉部(同25cm),3)第3狭部:噴門部(約40cm)。
以上の狭部は誤嚥した異物が停留したり,劇薬の誤飲などで強い損傷をこうむった後では,瘢痕性狭窄を生じやすい。また癌の好発部位でもあり,臨床上重要である。(以に上は簡単に質問)
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