私はこう教えている
この指導案についての感想
小櫃 美智子
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1東京大学医学部付属病院産婦人科
pp.31
発行日 1964年2月1日
Published Date 1964/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905245
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1.産科看護の現在の問題点
看護学校の産科看護法の内容と教授方法のあり方については,看護学校専任教員の講習会でも常に研究されているところであるが,なかなかむずかしい課題である。むずかしさ,すなわち問題点がどこにあるかを考えたとき,それは教室内学習(学科)をいかに臨床実習に反映させることができるかに産科看護法の評価が定まると思われるからである。私はしばしば以上の学科と実習の関連性がきわめて薄弱であることを多く耳にしている。臨床実習の綿密な計画を立て,実施する臨床指導者が定まっていないところにその問題があるのではないだろうか,その点筆者の学校においては,総看護婦長,産科婦長の理解と協力を得て専任教員がその計画と実施にあたられている点などたいへんのぞましいと思われる。
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