授業研究
“健康への認識”を拡大するための教育プログラム—地域看護学実習を通して
桂 敏樹
1
,
福崎 哲
2
1千葉大学看護学部
2京都大学医療技術短期大学
pp.608-613
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908703
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はじめに
健康観は人生観,価値観などと同様に,時代と共に変化してきた1,2).また,各個人の健康観も年齢,人生体験などによって異なってくる.現代の健康観には,身体的健康観に加えて生活価値観に基づく“健康価値観”という視点が加わって多様化してきている3).このように多様な健康観から派生する医療・保健・福祉に対するニードも,複雑多岐にわたる.
それだけに,将来医療従事者としてこのニードに対応し,より豊かで幸福な福祉社会の実現に寄与していくためには,健康に対する幅広い認識を持ち,バランス感覚に富んでいることが望ましい.それだけに健康への認識を拡大する教育に関して,保健・医療等の教育機関に求められる役割は大きい.
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