教育の目
教育レベルの認識を……-
湯槇 ます
1
1東京女子医大病院看護部
pp.5
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905809
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先日進学コース志願者の面接の際に,看護婦と准看護婦とどこがちがうと思うかを聞いてみた。すると,ほとんどの人は「別にちがわないと思う」「同じことをしていると思う」という答えであった。なかに幾人かが「看護婦はやっぱり深い看護をしていると思う」と答えたのでどんなところかを再度たずねてみると,「看護婦は患者に説明をしたり教えたりするのが上手だと思う」という答え方をした。
看護婦と准看護婦の仕事が同じでよいはずはないのだけれども,いったいそのちがいは何なのか,またそのちがいはどうすれば説明できるのか,ただ単に判断力が勝っているとか高度な看護をしているとか抽象的なことを言っている段階ではないように思われる。とすれば,看護教育に当る人には当然両者のちがいを理論的な根拠をもって教えることが要請されるであろう。
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