研究・調査・報告
入院期間中の産褥期における健康教育プログラム—(その1)教育プログラムと健康教育を行うための査定因子
佐藤 洋子
1
1秋田大学医学部付属看護学校
pp.698-703
発行日 1978年11月25日
Published Date 1978/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205458
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
妊娠・分娩・産褥期の看護は,直接ケアを行うと同時に,健康への関心が高まっているこの時期には,ケアを通じて健康教育を行うことも重要である。核家族化した今日,特にこの看護の意義は大きい。妊娠・分娩・産褥期のなかでも,とりわけ,分娩後の医療従事者のもとで管理されている入院期間は,健康教育を行うのに絶好の機会である。
教育とは,学習心理学者が述べているように,学習者が意図する目標に行動変容をきたすことであり,健康教育においても然りである。そのためには,対象となる褥婦および家族のニードや準備状態を査定し,看護問題を判別し,その看護問題を解決しながら健康教育を行うことが重要である。一方的に多くの事柄を羅列するだけでは,いたずらに褥婦にストレスや不安を与えるばかりで,その教育効果は期待できない。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.