NURSING EYE
看護哲学の必要性について
古川 文子
1
1天理看護学院
pp.194-197
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908644
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日本看護研究学会近畿・四国地区主催の第1回琵琶湖セミナーに参加したことがきっかけとなり,看護哲学についての原稿依頼を受けた.この依頼によって,改めて看護に哲学はあるか,必要か,などについて問うことになった.そして,その結果,看護における哲学とは,こうではなかろうかというところまではいったのだが,そこから先には進めず,分かりそうもないというのが現在の正直な感想である.
看護哲学についてはこれまでに,芝田不二男や岸信行らがかなり本格的な取り組みをし,興味深い展開をしている1,2).しかし,看護における哲学とは何かということについては,十分につかみきれないところがある.哲学という概念にこだわらずに,「哲学的なもの」という視点から見てみると,看護の専門家が著した書の中に,哲学的なものを多く見つけることができる.
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