NURSING EYE
看護教育における哲学の役割
向高 祐興
1
1延岡高等看護学校
pp.66-69
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908344
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哲学とはどういう学習か
永く高等看護学校の教壇に立っていて,いつも感じていることは,学生達が驚くほど広汎な看護に関する専門的知識・技術の学習に努めていることである.それにもかかわらず,哲学の学習を奨めるのは,ただひとえに望ましい看護の成立にそれが必要と思うからである.
昭和58年度神戸で開かれた日本医学会総会で,吉田常雄会頭は‘今後の医療においては,医学と人間性との調和が必要である’と挨拶されているが,このことは人間性豊かな医療の推進とともに科学技術の人間的な方向づけを願う適切な提言であったといえよう.
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