特別寄稿
高等学校衛生看護科一期生追跡調査
忠政 敏子
1
1大阪府立白菊高等学校
pp.50-51
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915880
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昭和42年に大阪府立白菊高等学校(衛生看護科)は発足した。開設の苦しみは予想以上のものがあり,試行錯誤や停滞をくり返しながら,校長以下学校中が文字通り日夜をわかたぬ創意工夫と努力でやり抜いてきたのであった。それも学校を信頼して無心についてきた生徒たちがいたからであった。
3年にわたる長く苦しい闘いであったが,准看護婦の知事試験にだけはパスさせたかった。だから一期生の卒業式の螢の光のメロディーも,センチメンタリズムに酔う余裕は正直いってなかった。卒業式直後の知事試験にオール・パスの吉報を得て,看護科のスタッフ一同は,これでやっと無事一期生を出したという安堵を,実感としてこの時味わった。
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