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看護学生の日常生活行動の実態—健康増進行動の動因をもとめて
三輪木 君子
1
,
荒谷 喜代美
1
1静岡女子短期大学看護学科
pp.681-688
発行日 1987年11月25日
Published Date 1987/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908440
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はじめに
昨今,看護教育に携わる者の間で,学生の様変わりがとりざたされる場面に遭遇することがしばしばある.それらの多くは漠然とした教育者側の実感に近いものであるが,具体的には,学生達の生活体験の希薄さや生活の文化的側面への無関心からくる気づきのなさ,そして日常生活行動面での手の不器用さなどに集約されているように思われる.
従来から,われわれは看護教育,特に看護の技術教育の中で,看護の実践者自身の健康増進行動の促進を重視する方法を取り入れてきた.言い換えると,学生自身が看護技術の学習過程で,ただ単に患者の援助方法を知識として学習することにとどまらず,自らの健康を自覚し,さらに増進させようとするセルフケアを促進させるための方法を単元ごとに位置づけてきた.
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