特別講義
ホスピス 安らぎのケアをもとめて
中島 美知子
1
1救世軍清瀬病院ホスピス
pp.783-787
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900472
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末期で死が迫った人々が求めるのは心身の安らぎである,とわたしは日々ホスピスで診療しつつ痛感する.
最近のケースを2例紹介しよう.1例目はホスピスに来て精神的安らぎが得られた時,入院前と薬物治療は全く同じにもかかわらず身体的症状が消失した患者さんのケース.2例目は身体的苦痛がとれ,死の不安がなくなり,為すべき事を為し終えて準備万端,出発を待ち望んでいる患者さんのケース.最後に心身の安らぎを与えるホスピスケアの条件について述べる.
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