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“救急救命の看護”実習の効果的な展開—学内実習とICU実習を取り入れて
黄川田 京子
1
,
桜井 能理子
1
,
西村 千代子
2
1宮城県総合衛生学院臨床看護学科
2東京都立公衆衛生専門学校
pp.360-363
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908388
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はじめに
近年,地域における救急医療体制の整備や医療技術,および医用電子機器の開発,医療の現場においては,救急救命を要する患者を扱うことが多くなった.それに伴って,看護婦が,呼吸・循環の管理などに積極的にかかわるようになり,これに必要な高度の知識・技術を習熟していることが要請されている.有能な看護婦を育成し,あるいは将来に向けて能力開発を図るためには,看護教育,とりわけ基礎看護教育課程における取り組みが不可欠であると考えられる.
従来,当学院における実習は,内科・外科系の疾患別にカリキュラムが組まれていたが,この方式による実習のみでは,患者の状況に応じた看護の判断と実践が不足し,救急救命時の知識・技術の習得は不充分であることが反省させられた.そこで,新たな観点に立って‘救急看護実習’のカリキュラムを検討し,昭和59年度から開始した.
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