特集 母性看護学学内実習・段階的実習のすすめ方と評価
産褥期看護—女性から母性への援助を考える—学内実習第3段階(2年次後期)
藤田 八千代
1
,
田中 千鶴子
1
1神奈川県衛生短期大学
pp.285-288
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908377
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はじめに
これまでに,1年次後期から2年次前期における一症例を通しての,産褥期看護実習の展開と結果について述べてきた.すなわち,1年次後期では‘対象の把握’情報の整理から看護計画立案まで,2年次前期では‘援助技術の習得および対象への適用’である.
この内容について,1年次18時間,2年次16時間,一症例にじっくり深く取り組んだことで,実習目標である,①母性の特性をふまえたニードの把握,②対象の個別的問題の把握,③対象の産褥期に必要な援助を考える,ことがかなり達成され,対象を把握する過程を通して理論的思考のすすめ方を学び得る機会となった.同時に2年前期をもって母性看護学の講義も終了し,学内での準備を一応すませた時点で,学生は6月から9月の集中学外実習にでる.そこで2週間母性看護の実習を展開し,症例を受け持ち実際に産褥期の看護を体験することになる.したがって,ここで述べようとする第3回目,2年次後期の学内実習では,全ての学生が褥婦を受け持って実習した看護体験をもっている.
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