特集 母性看護実習
母性看護学の学内実習の展開—2年制短期大学の場合
藤田 八千代
1
,
田中 千鶴子
1
,
黒沢 きよみ
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.339-345
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907974
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はじめに
教育に求められる看護とは,‘科学的理論に基づいた高度の知識と技術をもって,健康問題をもつ個人の看護問題を解決するために,計画的・組織的に準備し,それを適切に実施し評価し得る一連の看護実践の過程である.また,その対象の個別特性に応じて健康レベルの向上や安楽な日常生活への援助に寄与するものである’と考えて,本学の看護教育はすすめられている.
また,良い看護が行えるような人間になるための条件として,‘存在の仕方が主体的であること,真に人間が自由であり創造的であること,常に自分が明らかであること(自己同一していること)’など,望ましい看護婦像に向けて,それが学習過程で培われるとすれば,どの場面,どの学習展開によるのかなど,本学の看護教員はそれぞれの教科を通してではあるが,長いあいだ実践と検討を重ねてきている.以上の看護および看護教育に対する考え方は,1979年,本学の教科担当教員が看護教育の目標について論議し,まとめたものの一部である.
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