特集 看護にとっての大学教育—私の大学教育論
看護における大学教育の役割
吉田 滋子
1
1東京大学大学院保健学研究科
pp.38-43
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922175
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看護と大学教育
学生時代のイメージ
今から4年前に,東京大学医学部保健学科を卒業し,ある大学病院に看護婦として就職しました.
東京大学医学部の保健学科は,人類生態学・疫学・保健栄養学・保健管理学・保健社会学・母子保健学・成人保健学・精神衛生学・看護学の9講座から成り立っています.当時の3,4年生に対する授業は,看護学以外の8講座がそれぞれ必修科目を持ち,看護学は選択だけの授業でした(1,2年生は,医・薬・農・理学部へ進む学生と一緒に,教養課程の授業だけを受けます).他講座の授業と実習(実験)で時間割が一杯なため,看護実習は春・夏・冬の休みと,自由に卒業論文に取り組むようにあけられた数か月を当てていました.
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