特集 これからの医療とPOS—第8回POS研究会報告
Ⅳ.シンポジウム2‘POSと教育’
退院サマリーによる看護業務管理(オーデイット)
坂井 靖子
1
,
松岡 淳夫
2
1滋賀医科大学医学部付属病院
2千葉大学看護学部
pp.913-917
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908322
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看護の退院サマリーは入院中に行った看護を要約するものであり,継続看護には必要不可欠なものである.その上,POSが看護記録に取り入れられてからは,看護婦の考えを含む記録になった.そのために記載者は自分の行った看護を振り返り,反省の材料とすることが出来,また,管理者にとっては評価の有力な材料になると期待される.
そこで,評価の対象材料としての条件を整えるために,POSの主旨に沿った退院サマリー記載の形式および内容に関する必要項目を設定し,昭和53年10月の開院以来,滋賀医科大学付属病院で書かれてきた退院サマリーの中から,坂井が管理してきた病棟について,この項目ごとの記載状況を調査し,看護管理の上でオーディットの対象になり得るかを検討した.
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