特集 退院時サマリーをどう書くか—看護の質と継続性を高めるために
退院時サマリーの活用を考える—心筋梗塞患者のサマリーを中心として
上泉 和子
1
,
山根 牧子
2
1聖路加国際病院教育婦長室
2聖路加国際病院内科外来
pp.663-669
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920796
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はじめに
当院で看護婦によるサマリーが書かれるようになってまだ数年.正式な記録として保存されるようになったのは最近のことである.そしてサマリーに何を書くかについては,現在もなお議論されているところである.
そもそもサマリーとは,行われた看護の概要をまとめること,継続ケアに必要な情報を書くこと,の2つの目的を持つ.ところが,少ない紙面にこれら2つの内容を要領よくまとめるのは容易なことではなく,サマリーを書くことの目的を明確にして内容をある程度限定するか,あるいは書きやすくするために項目をあらかじめ作っておいて,チェックする方法をとってはどうかとも考えられている.
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