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特集 研修医と糖尿病療養指導士のための実力養成講座―なにを,どう教えるか
研修医の実力養成講座
上手な退院時サマリーの書き方―使えるサマリーはどう書くべきか
Excellent summary of hospital course at discharge
三浦 順之助
1
1東京女子医科大学糖尿病センター内科
キーワード:
外来申し送り
,
チーム医療
,
緊急入院
,
診療情報
,
専門医試験
Keyword:
外来申し送り
,
チーム医療
,
緊急入院
,
診療情報
,
専門医試験
pp.883-890
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100046
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Case サマリーを書きたがらない研修医
山一先生は1年目の研修医で,大変熱心に入院患者の診療をし,医療スタッフからの信頼も厚い.また夜遅くまで勉強熱心である.しかし患者が退院後,サマリーを書こうとしない.指導医愛子先生が質問する.「どうしてサマリーをさっさと書かないの?もうすぐ締め切りよ」「今は目の前で困っている患者さんをよくすることに時間を使いたいのです」と一点張りで脇目も振らず,新患患者の問題点に関する文献を読んでいる.そんなある日,外来から突然電話がかかってきた.「2週間前に退院した○○さんが,今意識障害で救急搬送されて来た.家族の話ではつい最近入院していたそうだが,申し送りもサマリーもないので入院経過が全くわからないじゃないか.主治医は君だったよね」と外来医は電話の向こうで怒鳴っている.山一先生は受話器をもちながら呆然と立ちすくんでいた.(次の外来受診日は1カ月後だったのに……)
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