連載 理学療法とAI—活用実践例と近未来の展望・第2回
AIツールを活用した情報収集
柳 尚弥
1
Naoya YANAGI
1
1北里大学メディカルセンターリハビリテーションセンター
pp.231-233
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020231
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情報収集とAIの親和性
われわれ理学療法士にとって,患者の情報を入手,解釈することは仕事の大部分を占めている作業である.患者のベッドサイドへ行く前にカルテや病棟看護師から情報を入手し,実際に評価,治療を行いその反応をまた情報として得る.あらゆる臨床場面において得られた情報をどう解釈し,どのように患者へ還元できるかは,理学療法士の力量を左右すると言っても過言ではない.そのためにはまず,書籍やガイドライン,論文からさまざまな情報を入手しておく必要がある.そこで活躍するのがartificial intelligence(AI)ツールだ.
AIとは人間の知能を模した技術を指し,現代のようなビッグデータ社会において非常に親和性が高い.近年ではGoogle検索,いわゆる「ググる」にもAIによる回答が標準搭載されており,すでに活用している人も多いと思う.本稿ではChat Generative Pre-trained Transformer(ChatGPT)を代表する「生成AI」そのものではなく,生成AIを活用して運用されている「AIツール」について紹介していきたいと思う.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日).
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