海外文献紹介 中国の看護教育の現状と将来
看護学の専門学科を増設し,看護教育を全面的に発展させよう
王 鐳
1
,
鈴木 美恵子
2
Wang Lei
1
1中国教育部高等医葯教育?
2弘前大学医療技術短期大学部
pp.29-32
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908056
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Ⅰ
看護学は,医薬衛生領域の中の重要な応用科学の一部門である.フローレンス・ナイチンゲールが1860年,英国に看護婦学校を創立し,看護の専門教育を開始して以来,徐々に発展し今日に及んでいる.現在,看護職者はすでに世界各国の医療衛生部門に,なくてはならない専門技術者となっており,医師と分業して,協力し医療業務の第一線で患者管理や病状の変化を観察したり,治療・処置に従事して患者が健康を回復するよう援助している.
建国後,全国の医薬衛生事業が急速に発展するにつれて,我が国の医薬衛生部門の看護技術者は絶えず増加していった.1949年には全国の看護婦の総数は3万2800人にすぎなかったが,1983年に至って護師(看護婦)が6万5336人,護士(准看護婦)が49万8576人となった.建国以来33年間に,我が国の看護技術者の総数が17倍も増えたにもかかわらず,各レベルの医薬衛生部門では看護技術者が不足していると強く感じられる.
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