特集 補助金と病院経営
病院のリニューアルに補助金をどう活用したか
全面的な建て替え計画
鈴木 篤
1
1医療法人財団健和会柳原病院
pp.1046-1047
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901960
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健和会(東京都足立区,柳原病院85床・みさと健和病院265床・7診療所・2透析施設・2歯科診療所・8訪問看護ステーション・1老人保健施設・2研究所)は,東京都東部および埼玉県三郷市で地域医療を展開する特定医療法人である.22年の歴史をもち,特に柳原病院を中心に,18年前から訪問看護を重視し,一昨年からは24時間在宅ケアを行うなど,公益的医療活動を実験的に取り組んできた.この柳原病院で,ここ数年,老人保健施設新設や老朽化した建物の建て替えなど,公的補助金を前提にした総合計画が押し進められている.
①老人保健施設「千寿の郷」建設:一住民から土地400坪の寄付を受け,補助金を基本に建設,1995年10月開設.9億6千万円の建設費の内訳は,国庫から「拠出金事業助成金(老人保健施設整備事業)」と「特別保健福祉事業助成金(老人保健施設整備事業)」で1億4千万円,「東京都老人保健施設施設整備費」から2億円,「足立区老人保健施設施設整備費補助事業」から3億円,併設する在宅介護支援センターへの国・都・区からの補助金合計3千7百万円,社会福祉・医療事業団借入1億4千万円,寄付金1億円,自己資金5千9百万円.
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