NURSING EYE
看護教育学科の学びのあとで
堀 喜久子
1
1神奈川県医療整備課
pp.579-581
発行日 1983年10月25日
Published Date 1983/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907873
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
対象を全体的にみることの難しさ
小児看護学実習の臨床実習指導を病棟で担当していた3年間に,多くの看護学生に出会いました.先天奇形をもって生まれた新生児・乳児の外科病棟での実習は,学生にとってやさしいものではなかったと思います.身近に乳児と接した経験をほとんどもたない学生にとって日常の世話(オムツ交換,授乳,沐浴など)はもちろん,抱くことすらおぼつかないのです.
母性看護学実習で新生児の世話をしたことのある学生が8か月の乳児を受け持っても,新生児のように世話をしてしまう.その違いに気づき,その月齢の児に合った行動がとれるようになるまで,実習指導者は学生から目が離せないのです.2週間の実習で乳児の看護を学ぶことが十分できない学生も多くあり,それはどうしてだろうと思い返しています.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.